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 独ダイムラーのトラック・バス事業会社であるダイムラー・トラックは9月16日、燃料電池車(FCV)などの電動化戦略について発表した。マーティン・ダウム会長は「将来に向け、カーボンニュートラルな製品を生み出していく」と述べ、大型FCVトラック「GenH2」を公開した。

 GenH2は航続距離が1000キロメートル以上と長距離での輸送に適している。2023年に顧客向けのテスト走行を開始し、20年代後半には量産を開始する計画だ。

 GenH2は1本で40キログラムの液体水素を貯蔵できるタンクを2本搭載する。液体水素は体積当たりのエネルギー密度が高いため、燃料タンクを小型化した。またバッテリーも備え、加速する際や荷物が満載のときにFCVのシステムを補助する。

ダイムラー・トラックは燃料電池トラックを20年代後半に量産する考えだ

 ダイムラーが燃料電池トラックの開発を急ぐのも、欧州域内で厳しい環境規制が予定されているからだ。欧州連合(EU)は新たに製造するトラックについて30年をめどに二酸化炭素(CO2)の排出量を30%削減し、50年には域内の温暖化ガスを実質的にゼロにする方針を掲げる。