三菱自動車は7月27日、2022年度までの新しい中期経営計画を発表した。国内の生産拠点閉鎖などでコストを削減し、シェアの高いASEAN(東南アジア諸国連合)への投資は強化する方針を掲げた。同日開いたオンラインでの記者会見で、加藤隆雄CEO(最高経営責任者)は「事業環境が厳しい中、全方位の拡大戦略を取るのは現実的ではない」と述べた。
固定費削減のため、岐阜県坂祝町にある製造子会社「パジェロ製造」の生産を21年上期中に停止、閉鎖する。1982年に初代モデルが発売され、90年代には「RVブーム」の先駆けとなるなどかつては三菱自動車の看板車種だったSUV(多目的スポーツ車)「パジェロ」の国内生産は終了し、SUV「アウトランダー」などの生産を岡崎製作所(愛知県岡崎市)へ移管する。パジェロ製造で働く1000人の従業員の雇用は維持する。

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