「1年目から黒字を狙っている」――。高速バス大手WILLER(ウィラー、大阪市)の村瀬茂高代表は、7月1日の会見でこう意気込んだ。

「mobi(モビ)」の開始を発表したWILLER(ウィラー)の村瀬茂高代表
「mobi(モビ)」の開始を発表したWILLER(ウィラー)の村瀬茂高代表

 村瀬代表が早期の黒字化を宣言したのは、京都府京丹後市で6月30日に、東京都渋谷区で7月1日に始めた新しいモビリティーサービス「mobi(モビ)」だ。ウィラーは「半径2kmの生活圏内の移動」を想定した定額の乗り放題サービスとして、モビの構想を3月に発表していた。

 モビは、利用したいときに配車を依頼するオンデマンド型の移動サービスで、サービス提供エリア内であれば何度でも乗車できる。利用者が希望の乗り場と降り場をスマホアプリで指定すると、平均10分で車両が乗り場に到着し、同じ方向に行く他の乗客も乗せながら目的地まで運んでくれる。車両を乗り降りできる「バーチャルバスストップ(仮想停留所)」はおよそ200m間隔で設定してあるため、遠くまで歩かずに済むとしている。

 利用料金は月額5000円(税込み。以下同)。同居家族で利用する場合、2~6人目は1人当たり月額500円とする。1回乗車の料金も設定し、会員ではない友人や職場の同僚とも利用できるようにした。1回当たりの料金は大人が300円、子どもが150円だ。

 モビに登録できるのは一般利用者だけではない。商業店が月額2万2000円の「店舗会員」になると、スマホアプリの地図上にロゴや店舗情報を掲載できる。さらに仮想停留所を店の前に設定することも可能だ。店舗会員数はまだ数えるほどだが、ウィラーは店舗会員の開拓にも力を入れていく。

「採算が合わなければ継続できない」

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