「ノートがつくってきた小型車のセグメントに自ら挑み、上質感を印象づけたい」
日産自動車の星野朝子副社長は15日に開いたオンライン発表会でこう語った。発表した小型車「ノート オーラ」は独自のハイブリッド(HV)技術「e-POWER」を搭載する。希望小売価格は261万300円(税込み)から。既存の小型車「ノート」と比べると40万~60万円高く、高級感を打ち出したのが特徴だ。主に日本市場で販売し、軽自動車や他メーカーのコンパクトカー、輸入車などに流れていた購買層にもアピールする。

EVへの「エントリー」となるモデルに
デザインを担当したジオバーニ・アローバ氏が「従来の小型車を超えた、新しいプレミアムセグメントになる」と語るように、ノート オーラは内装にもこだわった。
シートには革の素材を用い、運転時の疲労を軽減できるように設計した。オーディオ開発企業の米BOSEと共同開発したスピーカーを運転席と助手席のヘッドレスト部分に配置し、クルマという移動空間の中で音響も楽しめるようにした。

高級感を特徴にしているが、他社からの乗り換えだけに狙いがあるわけではなさそうだ。日産が抱えるSUV(多目的スポーツ車)の「アリア」などの電気自動車(EV)に至る入り口としてノート オーラを選んでもらいたいという。星野副社長は「電気特有の走りを理解してもらうことで、本当の100%の電気自動車のリーフやアリアに乗ってもらえる。そんな日産の技術を経験してもらえるようにしたい」と強調する。
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