全1386文字
3密を避ける交通手段としてバイクが見直されつつある(写真:PIXTA)

 コロナ禍で自動車の販売が大打撃を受ける中、二輪車市場に復調の兆しが出ている。全国軽自動車協会連合会によると、2020年4月の軽二輪車(125cc超250cc以下)の新車販売は前年同月比2.0%増の7772台。4カ月連続で前年同月比プラスとなった。19年10月の消費増税後の落ち込みからの反動という側面もあるが、公共交通機関に代わる「脱・3密」の移動手段として、通勤や通学に使うニーズが拡大しつつあることも背景の1つにある。

 原付一種(50cc以下)なども含めた今年3月の国内二輪4社の二輪出荷台数も前年同月比7.3%増の3万6800台と好調だった。国内での工場稼働停止や生産調整が本格化する前だったこともあり、3年ぶりに前年同月を上回った。4月は同11.4%減となったものの、四輪車と比べれば落ち込み幅は限定的だ。

 復調の鍵をにぎるのは排気量50cc超のモデルだ。日本自動車工業会によると、19年度(18年4月~19年3月)の原付二種(51cc~125cc)以上の出荷台数は20万2134台。09年度にリーマン・ショックの影響で13万5000台に落ち込んで以降、久しぶりに年間20万台を超えた。二輪各社はここ数年、グローバルに人気のある125ccモデルに注力。さらに、18年7月に道路交通法施行規則が改正されたことで、従来は最短3日必要だった「AT小型限定普通二輪免許」の技能教習が2日で修了可能になったことも後を押し、需要は底堅く推移していた。