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 対面が基本だった自動車販売のあり方が変わってきた。トヨタ自動車の4月の米国販売は、見積もりから決済までをオンラインで済ませる電子商取引(EC)が大半を占めたもようだ。新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、世界の自動車販売店は店舗の営業休止が相次いだ。そんな中、巨大市場の米国や中国がけん引する形で、ネットで新車を買う新たな事業モデルが育ちつつある。

 「まさか、これほどまでとは」。米国のディーラー筋からの情報に、国内自動車業界の重鎮は目を丸くした。

 トヨタの4月の米国販売は8万4694台だが、このうち政府向けなどを除いた約8万台のほとんどがオンライン販売だったというのだ。トヨタは実数を明らかにしていないが「大部分がオンラインだったのは確か」と話す。