リーマン・ショックや東日本大震災といった経営を揺るがす状況でも黒字経営を続けてきたホンダ。2020年3月期、四輪事業の連結売上高営業利益率が1.5%と低収益にあえぐ中でも、支えとなってきたのが新興国で販売を伸ばしてきた二輪事業だ。
そんな二輪事業にも、新型コロナウイルスの影響が襲いかかっている。足元では、年間500万台弱の販売規模を誇るインドやインドネシアなど、主力市場の工場の稼働が止まっている。ホンダが誇る「両輪経営」はコロナ禍でも安定した収益確保につながるのだろうか。

「グローバルで二輪は5割の拠点で稼働を再開した」。5月12日の決算会見で、ホンダの倉石誠司副社長は苦しい内情を打ち明けた。二輪車で世界のおよそ3分の1のシェアを持つホンダ。20年3月期実績で485万台の卸売り実績があったインドネシア、同470万台のインドでは新型コロナの影響で工場が止まっている。特に厳しい都市封鎖が続いているインドでは、再開の見通しが立っていない。
この記事は会員登録で続きをご覧いただけます
残り943文字 / 全文1372文字
-
【締切迫る】初割で3月末まで無料
今すぐ会員登録(無料・有料) -
会員の方はこちら
ログイン
【初割】月額プランが3月末まで無料
人気コラムも、特集もすべての記事が読み放題
ウェビナー【日経ビジネスLIVE】にも参加し放題
日経ビジネス最新号、11年分のバックナンバーが読み放題
この記事はシリーズ「クルマ大転換 CASE時代の新秩序」に収容されています。WATCHすると、トップページやマイページで新たな記事の配信が確認できるほか、スマートフォン向けアプリでも記事更新の通知を受け取ることができます。
Powered by リゾーム?