トヨタ自動車は2024年3月期連結決算(国際会計基準)の営業利益が3兆円になる見通しと発表した。日本企業として初の水準になる。前期達成できなかった「電気自動車(EV)販売台数を5倍以上にする」試練にも再挑戦する。EV販売150万台実現に向け、EVシフトを着実かつ迅速に進める。

トヨタは2つの試練を自身に課した。
1つ目は本業のもうけを示す営業利益を3兆円の大台に乗せることだ。達成すれば日本企業として初めての水準になる。
トヨタが10日発表した23年3月期連結決算では、純利益が前期比14%減の2兆4513億円、営業利益が9%減の2兆7250億円。半導体不足や資材高騰の影響で減益となったが、利益は2兆円を超える高水準を維持した。
佐藤恒治社長は決算会見で「(生産制約などで)車を造り、お客様に届けるのが難しい1年だったが、厳しい経済環境、(車の)供給が難しい中でも収益につなげられる企業体質をつくれた」と手応えを口にした。
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