中国の新車販売が急回復している。新型コロナウイルスの拡大により世界の自動車販売の落ち込みが続くなか、中国市場はいち早くトンネルを抜け出しつつある。だが、補助金と規制緩和の2つの刺激策による効果が大きいとみられ、復調が本物とはまだ言い切れない。

5月初めの大型連休では旅行などに出かける車で交通渋滞ができた(写真:アフロ)
5月初めの大型連休では旅行などに出かける車で交通渋滞ができた(写真:アフロ)

 中国乗用車協会(CPCA)は11日、4月の乗用車の販売が前年同月比5.6%減の143万台だったと発表した。トヨタ自動車が同0.2%増の14万2900台、マツダが同1%増の1万7091台となるなど、日本車各社の数字も上向いている。工場の操業停止や消費者の外出自粛などの影響で、3月の乗用車販売が同40.4%減の104万台と大幅に落ち込んでいただけに、急回復したことになる。世界の主要市場では新型コロナウイルスの影響が続いているだけに、世界最大の中国市場が回復軌道に乗る事への期待は大きくなりそうだ。

 ただ、この復調はまだ本物とは言い切れなさそうだ。みずほ銀行法人推進部の湯進主任研究員は「通期で見れば中国の販売台数は前年比1割減、下半期には2割減になるのではないか」と指摘する。

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