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19年5月の事業説明会で登壇した有馬浩二社長(写真:つのだよしお/アフロ)

 デンソーが4月30日発表した2020年3月期の連結決算は、純利益が前年同期比73%減の681億円だった。新型コロナウイルスの感染拡大を受け、中国や米国、欧州などで工場の操業度が低下したことが430億円の減益要因になったことに加え、トヨタ自動車がリコールを出した燃料ポンプの品質関連費用として2200億円あまりを計上した。

 デンソーは19年、トヨタグループの戦略で燃料ポンプ関連の愛三工業を傘下に収めることを決めている。燃料ポンプ事業は両社が手がけている。重複する領域を整理してグループ各社の強みを集める、「ホーム&アウェー」と呼ぶトヨタのグループ再編の一環だ。ただ、それによってグループ各社の事業の集約と巨大化が進むほど、リコール(回収・無償修理)など品質問題が起きたときのダメージが大きくなる。