マツダが米国市場で攻勢を強めている。2021年の現地販売台数は半導体不足による供給制約があったにもかかわらず1994年以来27年ぶりに過去最高を更新。22年1月には10年ぶりに現地生産を再開し、新型車の投入も進める。世界で2番目に大きい米国市場でシェア2%ほどの下位ブランドにすぎなかったマツダはどう変わろうとしているのか。

 1月中旬に訪れた米カリフォルニア州のマツダ販売店。最大600台は止められるという駐車場には新車が1台も見当たらなかった。半導体不足によってマツダからの供給が細ってしまったためだ。販売店に並んだ在庫車の中から気に入った1台を選ぶのが一般的な米国では、普通はあってはいけない光景といえる。

通常なら在庫車がずらりと並んでいるはずの駐車場はほぼ空っぽだった(1月中旬、米カリフォルニア州のマツダ販売店)
通常なら在庫車がずらりと並んでいるはずの駐車場はほぼ空っぽだった(1月中旬、米カリフォルニア州のマツダ販売店)

 ただし、だからといってマツダ車が売れていないわけではない。実態は逆だ。マツダは21年に米国で前年比19%増の33万2756台を販売し、1994年以来、実に27年ぶりに過去最高記録を更新した。販売店の駐車場に1台も新車が止まっていなかった背景には、新車が届けば売れるという状況が生まれていたこともあるのだ。

 年度ベースで見ても米国販売は好調だ。マツダの2月10日の発表によると、21年度(22年3月期)の米国販売は前年度比9%増の32万2000台に伸び、マツダの世界販売に占める割合は26%に達する。18年度には18.4%だったので、3年で7ポイント以上も上がることになる。

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