駐車場の満車・空車情報をリアルタイムで収集・配信する英スタートアップのパーコペディア(Parkopedia)。自動車産業がCASE(つながる車、自動運転、シェアリング、電動化)の進展によって大きく変わろうとしている中、どんな事業構想を描いているのか、創業者でCEO(最高経営責任者)のユージーン・ツァークルヴィチ氏に聞いた。

ユージーン ツァークルヴィチ(Eugene Tsyrklevich)氏
ユージーン ツァークルヴィチ(Eugene Tsyrklevich)氏
パーコペディアCEO(最高経営責任者)。1979年生まれ、米カリフォルニア大学サンディエゴ校でコンピューターサイエンスの修士号を取得。90年代後半にコンピューターセキュリティー会社を起業。北米や欧州でテック系スタートアップや大手金融機関に勤務後、2007年パーコペディアを設立。

どのようなサービスを手がけていますか。

ユージーン・ツァークルヴィチ パーコペディアCEO(以下、ツァークルヴィチ氏):世界のコネクテッドカー(つながる車)のカーナビゲーションシステムやスマートフォンに対し、当社のシステムが集める駐車場の満車・空車情報をリアルタイム配信しています。目的地周辺でどの駐車場が近いか、駐車場内でどの階がすいているか、といった情報も提供しています。

2021年、日本に進出しました。駐車場検索サービスを提供する中で、欧米と日本とで違いを感じる点はありますか。

ツァークルヴィチ氏:まず、駐車場のインフラが欧米と日本では異なります。欧米では路肩や路上に止められるオンストリートパーキングが主流で、行政が管理しています。駐車可能なスペースが200台以上あるのが一般的で、案内係を設けているところも多いです。

 一方、東京を見ると、オンストリートパーキングは少ない。駐車スペースが20台以下のコインパーキングがたくさんあります。日本のコインパーキングのデータベースを自力で整備するのは大変ですので、駐車場運営会社に協力してもらっています。

パーコペディアは駐車場の満車・空車だけでなく、料金や車高制限といったきめ細かい情報をユーザーに届ける
パーコペディアは駐車場の満車・空車だけでなく、料金や車高制限といったきめ細かい情報をユーザーに届ける

 ドライバーが求めているのは、どの駐車場が最終目的地に近いか、どこの駐車料金がリーズナブルか、すいているか、といった正確できめ細かい情報です。当社の直接の顧客である自動車メーカーはこのドライバーの課題解決に取り組んでおり、それは欧米でも日本でも変わりません。

この記事は会員登録で続きをご覧いただけます

残り1813文字 / 全文2588文字

日経ビジネス電子版有料会員になると…

特集、人気コラムなどすべてのコンテンツが読み放題

ウェビナー【日経ビジネスLIVE】にも参加し放題

日経ビジネス最新号、10年分のバックナンバーが読み放題

この記事はシリーズ「クルマ大転換 CASE時代の新秩序」に収容されています。WATCHすると、トップページやマイページで新たな記事の配信が確認できるほか、スマートフォン向けアプリでも記事更新の通知を受け取ることができます。