日産自動車は8日、メタバース(仮想空間)上に新車の販売店を開店した。リアルな再現にこだわった仮想店舗内で、購入の検討支援から契約までを一貫で手掛ける。デジタルの世界に慣れ親しんだ若年層など購買行動が変わりつつある消費者との接点を増やすための実証実験となる。

アバター(分身)が広い店内を歩き回ると、目の前に日産の軽自動車型EV(電気自動車)「サクラ」が展示されている。車の周りを歩いたり、近づいたりしながら新車を品定めできる。
空間や車体、アバターなどは超高精細な3D画像で再現されている。アバターが自由自在に歩き回る様子は、さながらコンピューターゲームを楽しんでいるような感覚だ――。
日産は8日、仮想店舗「NISSAN HYPE LAB(ニッサンハイプラボ)」の実証実験を始めた。メタバース上で車の購入までできる仕組みは、国内で初という。期間は6月末までの4カ月弱だ。
パソコンからもスマートフォンからもアクセスできる。ウェブサイトから入場して自身のアバターの顔や体格、衣服などを設定した後は、仮想空間を1日24時間自由に歩き回ることができる。
リアル店舗への来店に高いハードル
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