日産自動車は電気自動車(EV)シフトが進む欧州向けのエンジン開発を終了すると表明した。2025年以降に導入される新たな排ガス規制が「踏み絵」となって、同社の決断を後押しした。100年以上にわたって自動車の動力の主役だったエンジンの終わりの始まりが迫っている。

 日産のアシュワニ・グプタCOO(最高執行責任者)は2月8日のオンライン会見で、「欧州市場では新たにエンジン開発をしない」と明らかにした。理由に挙げたのは欧州が導入予定の排ガス規制「ユーロ7」だ。

 現行の「ユーロ6」と比べ、新たな規制対象物質が追加され、二酸化窒素やアンモニアなどの排出基準が加えられる見通し。自動車各社は燃費の改善を進めつつ、新たな規制に対応することを迫られる。エンジンシステムは複雑化し、開発コストも膨らむ。

欧州でのエンジン開発の終結を明らかにした日産のグプタCOO。欧州が導入を予定する排ガス規制を理由に挙げた(2月8日)
欧州でのエンジン開発の終結を明らかにした日産のグプタCOO。欧州が導入を予定する排ガス規制を理由に挙げた(2月8日)

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