生き残りをかけた競争が激化する自動車販売店。その町に根を張る地場資本のディーラーは、地域密着の取り組みに活路を見いだしている。
参考記事:「車を売らない」店も 全車種併売のトヨタディーラーが探る新境地

 ディーラーが「選ばれる存在になる」という基本戦略はどの地域でも変わらない。ただし、都心部ではそのアプローチが少し異なる。そのキーワードとなるのが「CI(コーポレートアイデンティティー)」だ。

 「商圏ではないお客様が遠くからはるばる店舗にやってくる」と話すのは、関東マツダ高田馬場店の片桐洋志店長。来客が増加し始めたきっかけは2016年、白地をベースに青色が使われた従来の店舗デザインから、黒を基調としたシックな内観にリニューアルしたことだ。

関東マツダ高田馬場店は「新世代店舗」と呼ばれる新CI店舗に生まれ変わった(写真:陶山勉)

 店舗の設計は、マツダ本体が主導する新CIが元になっている。マツダのデザイン本部がデザインを監修し、設計には広島出身の世界的建築家も携わった。高田馬場店では改装前と比べ、輸入車からの乗り換えユーザーを中心に、新規顧客が3~4割ほど増加した。

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