トヨタ自動車は26日、4月1日付で佐藤恒治執行役員(53)が社長に昇格すると発表した。豊田章男社長(66)は代表権のある会長に就く。現会長の内山田竹志氏は同日付で退任する。業界関係者からは突然のトップ交代発表に驚きの声が上がった。オンラインで記者会見した豊田氏らは何を語ったのか。

佐藤恒治(さとう・こうじ)氏
佐藤恒治(さとう・こうじ)氏
1969年生まれ。1992年早稲田大学理工学部機械工学科卒業、トヨタ自動車入社。 2020年執行役員、21年からチーフ・ブランディング・オフィサー兼務

 創業家出身の豊田氏が大胆なトップ若返りを決断した。「内山田会長の退任が(社長交代を決める)契機になった」。ユーチューブで開いた会見で豊田氏は会長就任と社長交代について説明し、「(自身の社長就任から)13年で、バトンタッチをする土台は作れた」と話した。

 次期社長となる佐藤氏のミッションは「トヨタを『モビリティカンパニー』にフルモデルチェンジさせること」(豊田氏)という。佐藤氏はCEO(最高経営責任者)職も豊田氏から引き継ぐ。

 自動車産業には電動化や自動化の波が押し寄せており、100年に一度の大変革期を迎えているといわれる。自動車産業の在り方は大きく変わり、トヨタも静岡県でスマートシティーに取り組むなど事業の幅が広がっている。

豊田氏「クルマ屋を超えることはできない」

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3/14、4/5ウェビナー開催 「中国、技術覇権の行方」(全2回シリーズ)

 米中対立が深刻化する一方で、中国は先端技術の獲得にあくなき執念を燃やしています。日経ビジネスLIVEでは中国のEVと半導体の動向を深掘りするため、2人の専門家を講師に招いたウェビナーシリーズ「中国、技術覇権の行方」(全2回)を開催します。

 3月14日(火)19時からの第1回のテーマは、「特許分析であぶり出す中国EV勢の脅威」です。知財ランドスケープCEOの山内明氏が登壇し、「特許分析であぶり出す中国EV勢の脅威」をテーマに講演いただきます。

 4月5日(水)19時からの第2回のテーマは、「深刻化する米中半導体対立、日本企業へのインパクト」です。講師は英調査会社英オムディア(インフォーマインテリジェンス)でシニアコンサルティングディレクターを務める南川明氏です。

 各ウェビナーでは視聴者の皆様からの質問をお受けし、モデレーターも交えて議論を深めていきます。ぜひ、ご参加ください。

■開催日:3月14日(火)19:00~20:00(予定)
■テーマ:「特許分析であぶり出す中国EV勢の脅威」
■講師:知財ランドスケープCEO 山内明氏
■モデレーター:日経ビジネス記者 薬文江

■第2回開催日:4月5日(水)19:00~20:00(予定)
■テーマ:「深刻化する米中半導体対立、日本企業へのインパクト」
■講師:英オムディア(インフォーマインテリジェンス)、シニアコンサルティングディレクター 南川明氏
■モデレーター:日経ビジネス上海支局長 佐伯真也

■会場:Zoomを使ったオンラインセミナー(原則ライブ配信)
■主催:日経ビジネス
■受講料:日経ビジネス電子版の有料会員のみ無料となります(いずれも事前登録制、先着順)。視聴希望でまだ有料会員でない方は、会員登録をした上で、参加をお申し込みください(月額2500円、初月無料)

>>詳細・申し込みはリンク先の記事をご覧ください。