風雲急を告げる電気自動車(EV)シフトが、自動車部品メーカーに変身を迫っている。過去100年以上、車を支えてきたエンジンやその周辺装置は消えゆく運命にある。この連載では、EV時代への生き残りをかけて、新たな技術開発に心血を注ぐ部品メーカーの姿を追う。

 三重県の伊賀盆地。忍者の里として知られる静かな町にトヨタ自動車や米ゼネラル・モーターズ(GM)を主な販売先とする安永の工場はたたずむ。売り上げの半分以上がエンジン関連の金属部品だ。「将来(受注は)間違いなく減っていくでしょう」。加速するEVシフトについて安永暁俊社長は危機感を隠さない。

 だが、それを打ち消すように安永氏の頭の中には生き残りのシナリオがある。まず2035年ごろまでは、ハイブリッド車(HV)を含むエンジン車の世界販売台数は横ばいとみており、安永が手掛けるエンジン部品で現在5%前後の世界シェアを拡大する。23~25年度には8~10%への引き上げを狙う。どういうことか。

この記事は会員登録で続きをご覧いただけます

残り2336文字 / 全文2773文字

日経ビジネス電子版有料会員になると…

特集、人気コラムなどすべてのコンテンツが読み放題

ウェビナー【日経ビジネスLIVE】にも参加し放題

日経ビジネス最新号、10年分のバックナンバーが読み放題

この記事はシリーズ「クルマ大転換 CASE時代の新秩序」に収容されています。WATCHすると、トップページやマイページで新たな記事の配信が確認できるほか、スマートフォン向けアプリでも記事更新の通知を受け取ることができます。

「キーエンスOBが明かす強さの根源」、全3回ウェビナー開催

■第1回:2022年5月19日(木)19時~(予定)
テーマ:顧客の心をつかむ、キーエンスの「営業しない」営業力
講師:FAプロダクツ 代表取締役会長 天野眞也氏

■第2回:6月2日(木)19:00~20:00(予定)
テーマ:潜在需要が宝の山 キーエンスの高収益生み出す商品開発
講師:コンセプト・シナジー 代表取締役 高杉康成氏

■第3回:6月16日(木)19:00~20:00(予定)
テーマ:「キーエンス流」は世界に通じる、海外事業開拓の極意
講師:インサイトアカデミー 顧問 藤田孝氏


会場:Zoomを使ったオンラインセミナー(原則ライブ配信)
受講料:日経ビジネス電子版の有料会員のみ無料となります(いずれも事前登録制、先着順)。

>>詳細・申し込みはこちらの記事をご覧ください。