総付加価値額が450兆円ともされる自動車産業の構造が変わり始めた。
GAFAやEVスタートアップ、ソニーなどが新たな主役になろうと名乗りを上げ、独ボッシュや独コンチネンタルなどメガサプライヤーはピラミッドの頂点を狙う。
CASEの波がもたらすのは、スマートフォン業界のような水平分業型へのシフト。トヨタ自動車のような巨大メーカーも自己革新なくして生き残れない。
あらゆる産業を巻き込んだ秩序の作り直し。世界で最前線に迫った。
(写真:bubaone/Getty Images)
Focus 20
総付加価値額が450兆円ともされる自動車産業の構造が変わり始めた。
GAFAやEVスタートアップ、ソニーなどが新たな主役になろうと名乗りを上げ、独ボッシュや独コンチネンタルなどメガサプライヤーはピラミッドの頂点を狙う。
CASEの波がもたらすのは、スマートフォン業界のような水平分業型へのシフト。トヨタ自動車のような巨大メーカーも自己革新なくして生き残れない。
あらゆる産業を巻き込んだ秩序の作り直し。世界で最前線に迫った。
(写真:bubaone/Getty Images)
トヨタ自動車傘下の日野自動車と独ダイムラートラック傘下の三菱ふそうトラック・バス(川崎市)が経営統合することで基本合意した。統合を仕掛けたのはダイムラーだ。三菱ふそうへの出資からちょうど20年。ライバルの危機を見逃さず、…
ホンダが自動車レースの最高峰、フォーミュラ・ワン(F1)に再参戦する。2026年からアストンマーティン・アラムコ・コグニザント・フォーミュラ・ワン・チームにエンジンなどパワーユニット(PU)を供給する。20年10月に撤退…
ホンダは、2024年3月期(今期、国際会計基準)の連結営業利益が同社として初めて1兆円に達するとの予測を明らかにした。米国を中心とする北米市場の四輪事業で前期比38%(45万台)もの販売増を見込む。「超強気」と言ってもい…
急速な電気自動車(EV)シフトが進む中国市場で、日系自動車メーカーの地盤沈下が止まらない。日本勢は1~3月新車販売台数を前年同期から3割以上減らしており、三菱自動車は特別損失も計上。各社は出遅れたEV対応を急ぐが、世界最…
トヨタ自動車は2024年3月期連結決算(国際会計基準)の営業利益が3兆円になる見通しと発表した。日本企業として初の水準になる。前期達成できなかった「電気自動車(EV)販売台数を5倍以上にする」試練にも再挑戦する。EV販売…
マツダは2028年をめどに、専用のプラットホーム(車台)を採用した次世代電気自動車(EV)を売り出す。EVシフトでの出遅れ感は否めないが、どんなクルマ、どんな戦略で挽回を期すのか。研究開発を統括する廣瀬一郎取締役専務執行…
マツダは6月、毛籠勝弘取締役専務執行役員が社長に昇格する。毛籠氏はマツダが重視する「ブランド価値経営」を米国で実践し、同国市場をマツダの稼ぎ頭に押し上げた実績を持つ。社長就任を控える毛籠氏に、これからの「マツダの生きる道…
電気自動車(EV)市場の拡大を横目に、エンジン車とハイブリッド車(HV)を主体とする多目的スポーツ車(SUV)の上級シリーズを拡充するマツダ。その「ラージ商品群」を売った稼ぎを元手にこだわりを追求した電気自動車(EV)を…
マツダが「ラージ商品群」と呼ぶエンジン車主体の新車ラインアップを拡大している。電気自動車(EV)シフトに背を向けるかのような動きの背景にどんな思惑があるのか。逆張り戦略を解き明かし、経営資源が限られるスモールメーカーの課…
トヨタ自動車グループがまたも不正に揺れている。ダイハツ工業は東南アジアで生産した海外向け車両の安全性を確認する試験で不正をしていたと発表した。対象は約8万8000台に上り、多くを「トヨタ」ブランドで販売していた。事態を重…
三菱自動車が百十四銀行(香川県)と提携した。地銀との協業は初めて。脱炭素に取り組む百十四銀の取引先企業に対し、その手段として電気自動車(EV)の導入を提案する。三菱自のサプライチェーン(供給網)に属する地方の中小部品メー…
4月にトヨタ自動車社長に就任し、日経ビジネスなどのインタビューに応じた佐藤恒治氏。新時代への進化を目指すトヨタが抱える課題について「いかに若い世代に自由な発想で動かせてあげるか。専門性を持ちながらも、産業や社会を俯瞰(ふ…
トヨタ自動車の佐藤恒治新社長が日経ビジネスなどのインタビューに応じた。エネルギー安全保障の観点から、電気自動車(EV)や水素関連の技術開発を全方位で進める考えを改めて示した。EVについて「ネガティブには思っていない」と強…
トヨタ自動車は佐藤恒治社長の就任後初となる新体制方針説明会を開いた。自動車メーカーから「モビリティー(移動)カンパニー」への進化を掲げる一方、2050年のカーボンニュートラル(脱炭素)目標の実現に向けて、「全方位」の技術…
欧州連合(EU)が2035年以降は内燃機関(エンジン)車の新車販売をすべて禁じるという方針を撤回した。EVシフトが遅れているとされる日本の完成車メーカーには追い風に見えるが、果たしてどうなのか。自動車業界に詳しいボストン…
退任する意向を示していた日本自動車工業会(自工会)の豊田章男会長(トヨタ自動車前社長、4月1日から同社会長)が、副会長ら理事の総意による異例の慰留を受け、続投を決めた。カーボンニュートラル(脱炭素)対応における政府との協…
電気自動車(EV)大手の米テスラが普及価格帯のEV生産に動く。「我々の車に対する需要は無限にある。ただし手ごろな価格であることが重要だ」。イーロン・マスク最高経営責任者(CEO)は米フォード・モーターが約100年も前に基…
いすゞ自動車は3月7日、量産EV(電気自動車)トラック「ELF(エルフ) EV」を初公開し、販売を始めた。これで国内主要商用車メーカー3社のEVトラックが出そろった。本格化する競争を制するカギは、EVトラックを導入・運用…
日産自動車は8日、メタバース(仮想空間)上に新車の販売店を開店した。リアルな再現にこだわった仮想店舗内で、購入の検討支援から契約までを一貫で手掛ける。デジタルの世界に慣れ親しんだ若年層など購買行動が変わりつつある消費者と…
車の走行性能への評価が高く、国内外に熱烈なファンがいるSUBARU(スバル)。そんなエンジンの“申し子”が、2500億円もの電気自動車(EV)関連投資を決めた。EV大競争にどんな戦略で挑むのか、本誌単独インタビューでトッ…
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「ピース・オブ・ケイク(a piece of cake)」は、英語のイディオムで、「ケーキの一片」、転じて「たや…
日本経済の節目の年として幕を開けた2020年は、誰もが予想できない最悪の1年となった。すべての始まりはコロナ禍だ…
総付加価値額が450兆円ともされる自動車産業の構造が変わり始めた。GAFAやEVスタートアップ、ソニーなどが新た…
話題の経営者や気鋭の起業家はいかにして自らの経営を確立するに至ったのか。そこにたどり着くまでの道のりは決して順風…
ロシアを足掛かりに、欧州経済・金融市場の調査を担当して、既に十数年の月日がたちました。英国の欧州連合(EU)離脱…
日本は創業100年以上の企業が多くあり、世界一の長寿企業大国として知られる。その中には創業1000年を超えると伝…
いま、世の中で起こっていること。誰もが知りたいと思っていること。でも、ちゃんと理解できていないこと。漠然と知って…
上司と部下が、職場でいい人間関係を築けるかどうか。それは、日常のコミュニケーションにかかっている。このコラムでは…
「データを基に世界を正しく見る習慣」を紹介した書籍『ファクトフルネス』は、日本で90万部を超えるベストセラーとな…
日本の読者にとって欧州のニュースは遠い国々の出来事に映るかもしれない。しかし、少子高齢化や低成長に悩み、企業の新…
食べログ、ぐるなび、ホットペッパーグルメ──。外食店探しに欠かせない存在となったグルメサイトの地位が揺らいでいる…
この度、故有りましてこの日経ビジネスオンライン上で、クルマについて皆様と一緒に考えていくナビゲーター役を仰せつか…
コロナ禍の混乱からいち早く抜け出したファーストリテイリング。破綻が相次ぐアパレル業界にあって、なぜユニクロだけが…
日本でも2030年代半ばに新車販売でガソリン車をゼロにする方針が打ち出されるなど、各国の環境規制強化により普及段…
従業員の希望に応じて70歳まで働く場を確保することを企業の努力義務として定めた、改正高齢者雇用安定法が2021年…
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