学校を卒業した後に就職して会社で定年まで勤め上げるという常識は過去のものになりつつある。リタイアするまで転職することが当たり前となる人材流動化時代に、優秀な人材を獲得し、つなぎ留めるのはどんな職場なのか。企業の事例や人事部門の責任者の声を紹介しながら考えていこう。(篠原匡、武田安恵、佐伯真也、高槻芳)(写真:PIXTA)
シリーズ
あなたを鍛える会社

完結
4回
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採用戦線で人気急上昇中、高卒人材は「金の卵」
大学卒の新卒採用戦線が話題となることが多いが、実はより熱を帯びているのが高卒人材の奪い合いだ。「高卒採用は大卒採用を超える売り手市場」。現状をこう説明するのは高卒採用を支援しているジンジブ(東京・港)の佐々木満秀社長だ。
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「エース人材だって起業OK」、NECは挑戦者が集う場をつくる
業績不振に苦しみ、人材流出も少なからずあったNEC。新規事業の育成へ、踏み切ったのがNECに在籍しながら起業を認めること。挑戦しやすい仕組みを整え、優秀な人材が集まる場を目指す。
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みずほ、副業解禁で見えた新しい「働く個人と会社の関係」
社員の兼業・副業をメガバンクとして初めて解禁することを決めたみずほフィナンシャルグループ(FG)。決断に至るまで社内では激論が交わされた。そこで問われたのは、単なる働き方の問題ではない。働く個人と会社との関係だった。
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サイバーエージェントが経営人材を輩出するワケ
人材流動化時代に、優秀な人材を獲得し、つなぎ留めるのはどんな職場なのか。多数の経営人材を輩出することで有名なサイバーエージェントの曽山哲人・取締役は「自分の才能を開花させてくれると思う企業にはどんどん人が集まってくる」と…
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小田嶋隆の「ア・ピース・オブ・警句」 ~世間に転がる意味不明
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徹底予測2021年 底打ちか奈落か
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クルマ大転換 CASE時代の新秩序
総付加価値額が450兆円ともされる自動車産業の構造が変わり始めた。GAFAやEVスタートアップ、ソニーなどが新た…
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不屈の路程
話題の経営者や気鋭の起業家はいかにして自らの経営を確立するに至ったのか。そこにたどり着くまでの道のりは決して順風…
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菅野泰夫のズームイン・ズームアウト欧州経済
ロシアを足掛かりに、欧州経済・金融市場の調査を担当して、既に十数年の月日がたちました。英国の欧州連合(EU)離脱…
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1000年企業の肖像
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10 Questions
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河合薫の新・社会の輪 上司と部下の力学
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ファクトフルネス思考
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大西孝弘の「遠くて近き日本と欧州」
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グルメサイトという幻
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ファストリ、異次元の経営
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70歳定年 あなたを待ち受ける天国と地獄
従業員の希望に応じて70歳まで働く場を確保することを企業の努力義務として定めた、改正高齢者雇用安定法が2021年…
全8回