三菱地所が2020年2月、東京・有楽町に開いた会員制施設「有楽町『SAAI(サイ)』ワンダー ワーキング コミュニティ」。近年増えているコワーキングスペースの1つだが、ほかと少し違うのは施設中央にあるバーだ。店名は「変態」。昼間は別の仕事をしている十数名が日替わりで「チーママ・チーパパ」を務め、お酒をたしなみながら会員らの交流を促すという。

三菱地所が有楽町のイノベーション拠点に開いたバー「変態」。日替わりの「チーママ・チーパパ」が会員の交流を促す
三菱地所が有楽町のイノベーション拠点に開いたバー「変態」。日替わりの「チーママ・チーパパ」が会員の交流を促す

 「自分も大手企業に勤めながら、どこか満足しきれず引っかかりを感じてここにいる。そういう違和感を持っている人たちと話したい」

 ウイスキーグラスを片手に熱く語るのは、チーママの1人、脇奈津子さん。サントリーホールディングスのグローバルヘルスケア開発部に所属し、バーでは「なっちゃん」の愛称でカウンターに立つ。

 十数人のチーママやチーパパが月に数回、夕方にSAAIに「出勤」してバーの営業が始まる仕組みだ。チーママ・チーパパは、SAAIの企画担当者らが、「人を引きつけたり、つないだりできる魅力がある人」をスカウトしてきた。

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