料理レシピ動画を手掛けるスタートアップが食品流通の現場に足を踏み入れようとしている。食材や調理法が手軽に把握できるため忙しい現代人に根付いた一方、複数のサービスが並び立っており、競争は激しい。売り場や商品開発と連携できれば、ユーザーの利便性や販促効果アップにつながるとして、競争の舞台はオンラインからオフラインへ移りつつある。
2019年秋、ウーバーイーツのアプリ上で注文できるメニューとして、抹茶がベースの濃厚なブラウニーにチョコレートをコーティングした「ブラウニーバー」が登場した。12年に創業した米動画メディアのテイストメイドで人気のレシピだ。テイストメイドは19年11月、レシピ動画に登場した料理を宅配するサービスを東京都の一部でスタートした。
テイストメイドは料理や旅の動画をSNS(交流サイト)やユーチューブに配信しており、月間視聴者数は世界で約2億5000万人に上る。海外では、レシピ動画の視聴データを基に、サンドイッチチェーンの米サブウェイと商品を共同開発したり、ブラジルでは動画で人気の料理を提供するカフェも常設したりするなど、オンラインとオフラインの融合に取り組んでいる。

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