「外食は一番恵まれていた業界」

同業者の反対があっても考えは揺るがなかったと。

長谷川氏:調和を乱すから進化するんじゃないですか。

 僕は、外食業界は言うことを聞かない人たちが一番入る業界だと思っていたんです。自分がそうだったから。僕は子どもの頃から、納得できないと「うん」と言わない性格でした。だから(同業者から責められたことに)がっかりしている。

 僕、もともとこういう性質で生まれちゃったから同調圧力とか感じたこともないし、感じても全然無視しちゃう方なんですけど、日本のこの先が怖いですね。

 営業を続けたいという思いは社員もそうでしたけど、一番喜んでくれたのは仕入れ業者さんでしたね。彼らは補助金が出たわけではなかった。外食業界ほど補助金が出た業界はなかったですよね。実は一番恵まれていた業界なのかもしれません。だから、逆に「ただ飯」を食った人たちが今厳しい状況にあるのでしょう。

 オペレーションに間が空くと店舗の運営がうまくできなくなる怖さもあります。プロ選手が2年近く練習も試合もしなかったら能力が落ちるのと同じです。我が社も一部の商業施設などは閉めましたが、大事なのは「種火」が残っているかどうかです。種火が小さくなりすぎたらなかなか元に戻せないし、消えてしまったところもあるでしょう。店舗間で差があるかもしれませんが、人事異動できますからね。アルバイトは辞めた人も多かったですが、コアな人材は維持できました。

外食では優秀な人材の確保が欠かせないといわれます。グローバルダイニングは上場翌年の00年、スタッフが相次いで退店し、苦戦が続きました。当時はどのように乗り越えたのでしょうか。

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