「宴会需要は1~2年は戻らないだろう。居酒屋頼みでは生き残れない」。居酒屋チェーン各社から同じような声が聞こえてくる。新型コロナウイルスで受けた打撃は大きく、悲観シナリオの下で業績を支えるために外食の別業態に取り組み始めた。現状を変える意味合いが強いが、中長期的には大量出店型の居酒屋から転換する戦略も視野に入れ始めている。

エー・ピーカンパニーの「つかだ食堂」。競合の定食屋と比べてメニューは高価格
エー・ピーカンパニーの「つかだ食堂」。競合の定食屋と比べてメニューは高価格

 居酒屋チェーン・塚田農場などを運営するエー・ピーカンパニーは6月9日、池袋駅前に定食業態「つかだ食堂」をオープンした。夜の居酒屋業態が主力だった同社にとって、ランチタイムも書き入れ時となる定食は初挑戦となる。5月15日以降、首都圏に3店舗を出店しており、好評なら1年以内に20店舗前後まで増やす。

 定食メニューの多くは1000円以上で、競合になる大戸屋、やよい軒と比べると高価格のメニュー構成だ。「生産者の顔が見える売り方で攻めていく」とブランド開発室の横沢将司室長は語る。

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