世界最大規模のくら寿司が台湾南部の高雄市にオープンした。海外初のグローバル旗艦店として、食とエンタメを掛け合わせることで日本文化の魅力を発信する。競合他社がこぞって海外戦略を強化する中、アジアでのさらなる出店につなげられるか。

台湾・高雄市にオープンした「世界最大のくら寿司」
台湾・高雄市にオープンした「世界最大のくら寿司」

 2023年5月9日、台湾に世界最大のくら寿司が誕生した。

 「くら寿司 グローバル旗艦店 高雄時代大道」は客席数288で、その数は既存店舗の約1.5倍。投資額は既存店舗の約3倍に及ぶ。海外初のグローバル旗艦店だけに、店の大きさのみならず、デザインにも力が入っていた。

コンセプトは江戸の町人文化

 正面には提灯(ちょうちん)が200個あり、夜になるとカラフルに光り出す。側面の横幅は20メートル以上あり、「うに」「まぐろ」などと書かれた江戸文字のメニュー看板がずらりと並ぶ。店に入ると、高さ3メートルの巨大な提灯が天井からぶら下がっていた。

夜になると、200個の提灯が色とりどりに光る
夜になると、200個の提灯が色とりどりに光る
店に入ると「くら寿司」のロゴが書かれた巨大提灯が出迎える
店に入ると「くら寿司」のロゴが書かれた巨大提灯が出迎える

 白木をあしらった店内を進むと、白いのれんで仕切られた半個室座席が続く。射的や千本くじが楽しめる「縁日スペース」もあり、日本のお祭り文化を体験できる。ただのすし屋というよりはエンタメ施設のようだ。

射的、千本くじの屋台が並ぶ縁日スペース
射的、千本くじの屋台が並ぶ縁日スペース

この記事は会員登録で続きをご覧いただけます

残り1615文字 / 全文2110文字

日経ビジネス電子版有料会員なら

人気コラム、特集…すべての記事が読み放題

ウェビナー日経ビジネスLIVEにも参加し放題

バックナンバー11年分が読み放題

この記事はシリーズ「外食ウオーズ」に収容されています。WATCHすると、トップページやマイページで新たな記事の配信が確認できるほか、スマートフォン向けアプリでも記事更新の通知を受け取ることができます。

外食を救うのは誰か』を刊行!

 コロナ禍で大きな打撃を受けた外食産業。採算性の低さや人手不足は表層的な問題にすぎない。真の問題はコロナ禍前から変わっていなかった。
 日経ビジネス記者がキーパーソンを表から裏から徹底的に取材し、外食産業の構造と課題を解き明かす1冊を刊行しました。約400万人が従事する約25兆円の産業を救うのは誰か──。