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 ローソンが同社初となるオリジナル化粧品「ナチュラルローソンスキンケア」シリーズを発売した。首都圏に展開する健康志向型のコンビニエンスストア、ナチュラルローソンで3月18日から先行販売し、3月末には全国のローソンで販売を始める。

 化粧品といってもメイク用品ではなく、洗顔料や化粧水といった基礎化粧品が中心。合成着色料、合成香料などを使用しない「無添加」と、税込み1000円以下の低価格を売りに、忙しい女性や美容に関心の高い男性をターゲットに据えた。ファンケルグループ傘下のODM(相手先ブランドによる設計・生産)企業、ニコスタービューテックとの共同開発で、製造も同社が担う。

3月末から全国のローソン店舗で発売する「ナチュラルローソンスキンケア」シリーズ

 ファンケルは無添加スキンケア商品でかねて知名度が高い。セブン&アイ・ホールディングスはファンケルと共同で自社ブランド商品を開発し、2014年から全国のセブンイレブンで販売しているが、パッケージの中心には「FANCL」のロゴをあしらっている。一方、ローソンのオリジナル化粧品ではあくまで「ナチュラルローソン」ブランドを押し出し、パッケージにファンケルのロゴを表示していない。その背景には、業態としてはなかなか広がらないナチュラルローソンを、商品のブランドとして拡大し定着させようという思惑が透けて見える。

 そもそもナチュラルローソンは健康や美容をテーマに、競合との差異化を図るため、ローソンが01年に生み出した業態だ。通常のローソンとは異なる比較的高単価の商品や、クラフトビールなど流通量がそれおほど多くない商品を取りそろえ、一部の自社開発商品には「ナチュラルローソン」ブランドを冠してきた。このブランドで販売するのは、同社が設けた減塩や低糖質、添加物削減などの社内基準に合致する商品だけだ。

 ナチュラルローソンで10年に発売した野菜の豊富な「トルティーヤ」や、12年に発売した低カロリーの「もち麦入りおにぎり」は、同業態での人気を受けて全国のローソンに広がった。20年3月に発表した「食塩不使用カレー」のシリーズもまずはナチュラルローソンで販売し、全国のローソンに順次広げる計画だ。ナチュラルローソンはいわば新商品の「実験場」として機能してきた側面がある。