百貨店内に図書館も

 J.フロントの好本達也社長は10月に開いた21年3~8月期決算説明会で「これまでの取り組みから急いで変わらなくてはならない」と危機感をあらわにした。

 「百貨店事業の復活なしにグループの完全復活はなし得ない」として、24年2月期を最終年度とする3カ年の中期経営計画で百貨店のビジネスモデル変革を推進するJ.フロント。その変革の方向性の一つとして、「体験型へのシフトによる新規コンテンツの導入」を掲げていた。教育やエンターテインメントなどの分野を中心に、百貨店を訪れるきっかけになる店舗を増やしていく考えだ。21年3月には大丸須磨店(神戸市)の4階に「神戸市立名谷図書館」をオープンさせている。

 自社のバイヤーがセレクトした商品を集めた自主編集売場が強みだった百貨店業界では、テナント賃料で稼ぐ不動産業型への転換が徐々に進んでいる。J.フロントも中期経営計画の中で、自主編集売り場の面積を半減させる方針を打ち出した。体験型・滞在型の店舗の誘致で、かつての「デパート」のような存在感を取り戻せるか。百貨店業界の模索はまだまだ続く。

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「キーエンスOBが明かす強さの根源」、全3回ウェビナー開催

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テーマ:顧客の心をつかむ、キーエンスの「営業しない」営業力
講師:FAプロダクツ 代表取締役会長 天野眞也氏

■第2回:6月2日(木)19:00~20:00(予定)
テーマ:潜在需要が宝の山 キーエンスの高収益生み出す商品開発
講師:コンセプト・シナジー 代表取締役 高杉康成氏

■第3回:6月16日(木)19:00~20:00(予定)
テーマ:「キーエンス流」は世界に通じる、海外事業開拓の極意
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