ファーストリテイリング傘下のユニクロが銀座店(東京・中央)を17日に改装オープンした。2012年にグローバル旗艦店として開店し、訪日外国人(インバウンド)でにぎわっていたが、新型コロナウイルスの感染拡大でその需要は蒸発してしまった。改装後は国内の消費者にユニクロの商品やサステナビリティーへの取り組みを知ってもらうことに軸足を置いている。銀座の目抜き通りで、売るだけでない役割を持たせた実店舗の狙いとは。

ユニクロ銀座店は2012年に「グローバル旗艦店」として開業した
ユニクロ銀座店は2012年に「グローバル旗艦店」として開業した

 9月下旬、改装したユニクロ銀座店を訪れてみた。12階まである販売フロアで、すべてのユニクロ製品を扱うというのがかねてのこの店の売り。その役割は変わらないが、商品の陳列スペースが大幅に減った印象を受ける。

 「ゆっくりと買い物ができる空間づくりと、EC(電子商取引)にはない体験に重点を置いた」(ファストリ)。銀座店は一等地に大型店を構えることでブランド力を引き上げ、訪日外国人も呼び込む戦略的な旗艦店だった。しかし、訪日客が消えて店の存在意義が薄れていた。コロナ禍でアパレルのECシフトも進んでおり、リアル店舗の価値がどこにあるのかを考え直したのだという。

この記事は会員登録で続きをご覧いただけます

残り1500文字 / 全文1993文字

日経ビジネス電子版有料会員になると…

特集、人気コラムなどすべてのコンテンツが読み放題

世界の頭脳に学ぶウェビナー【日経ビジネスLIVE】にも参加し放題

日経ビジネス最新号、10年分のバックナンバーが読み放題

この記事はシリーズ「小売りの未来」に収容されています。WATCHすると、トップページやマイページで新たな記事の配信が確認できるほか、スマートフォン向けアプリでも記事更新の通知を受け取ることができます。