イオンリテールが開業した冷凍食品専門の新業態「@FROZEN(アットフローズン)」。イオンスタイル新浦安MONA(千葉県浦安市)内にインショップ形式で出店した
イオンリテールが開業した冷凍食品専門の新業態「@FROZEN(アットフローズン)」。イオンスタイル新浦安MONA(千葉県浦安市)内にインショップ形式で出店した

 ステーキ、天ぷら、プロシュート、穴子飯、馬刺し、クロワッサン、カヌレ、ロールケーキ、生酒――。

 これらはレストランのメニューではない。すべてスーパーで手に入る冷凍食品だ。

 朝食、ランチ、ディナーから、おつまみ、スイーツまで。国内外から約1500品目の冷凍食品をえりすぐった新業態を出したのは、イオン傘下で総合スーパーを運営するイオンリテール。「@FROZEN(アットフローズン)」と名づけ、2022年8月30日に、JR新浦安駅前のイオンスタイル新浦安MONA(千葉県浦安市)内に1号店を構えた。

ディナーになる冷凍食品

 売り場は3つのエリアに分かれている。温めるだけで食べられる専門店の味をそろえた「Heat(ヒート)」、名店のスイーツを集めた「Eat(イート)」、便利な冷凍食材中心の「Cook(クック)」だ。

 中でも圧巻は、ヒートエリアである。俺のフレンチの「牛ホホ肉の赤ワイン煮込み」(税込み2138円)や、俺のイタリアンの「渡り蟹と海老のトマトクリームソースパスタ」(同1598円)、南インド料理・エリックサウスのチキンビリヤニ(同1077円)、芝寿し(金沢市)の「笹蒸寿し」(4個・同1134円)など、有名店の名物グルメが目白押し。

専門店の味を集めた「Heat」エリア
専門店の味を集めた「Heat」エリア
「俺のフレンチ」「俺のイタリアン」はコーナー化
「俺のフレンチ」「俺のイタリアン」はコーナー化
エリックサウスのビリヤニやカレーも冷凍食品で展開
エリックサウスのビリヤニやカレーも冷凍食品で展開

 リブロースステーキ、韓国・明洞の味を再現したという参鶏湯に至っては、3000円を超える(税込み3218円)。冷凍食品のイメージを覆す「高級ディナー」の数々が並んでいた。一方、ロイヤルホストを展開するロイヤルグループや、バーミヤン、ガスト、大戸屋など、外食チェーンの味もそろい、どれも手軽に家庭で味わえるのが特徴だ。

税込み3000円を超すリブロースステーキ
税込み3000円を超すリブロースステーキ
大ぶりのエビやフグ、野菜5種を詰め合わせた「七福てんぷら」は税込み2030円
大ぶりのエビやフグ、野菜5種を詰め合わせた「七福てんぷら」は税込み2030円

 イオンといえば、プライベートブランド「トップバリュ」で冷凍食品を展開し、16年からはフランス発の冷凍食品専門店「ピカール」の出店を重ねてきた。しかし、アットフローズンの売り場全体で見ると、トップバリュやピカールの商品は少数派。全商品のうち、実に半数に当たる約750品目が「イオン初導入」という、気合の入れようだ。

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