コロナ禍でEC(電子商取引)が勢いを増す中、電話による注文が一部でじわりと伸びている。百貨店の松屋が7月中旬から1カ月間、電話による化粧品の受注を始めたところ、1日平均約10件の注文が入った。ケーズデンキを運営するケーズホールディングスは4~6月期の電話注文件数が、1~3月期に比べ1割以上増えた。外出を控えており、ECも使いたくない顧客層に受け入れられているようだ。

「こんなアナログなやり方、効果ありますかね……」。7月中旬に電話受注を始めた松屋銀座(東京・中央)の化粧品売り場では、販売担当者も半信半疑だったという。EC全盛期にもかかわらず、お知らせの方法は36ブランドの電話番号をずらりと書いたはがきの送付。現場が疑問に思うのも無理はなかったかもしれない。
一般的なDMの8倍の反応率
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