ファーストリテイリングの販売が回復基調にある。国内ユニクロ事業は2020年6月の売上高が前年同月比26%増え、実店舗、EC(電子商取引)ともに好調だ。ただ、新型コロナウイルスで消費を控えた層の反動増が生じた面もある。足元では新型コロナの感染者が増えており、先行きの販売動向はいまだ読みにくい。
7月9日発表したファストリの19年9月~20年5月期の連結決算は、売上収益が1兆5449億円と前年同期比15.2%減。純利益も42.9%減り906億円だった。
これを受け、4月に公表した20年8月期通期の業績予想を下方修正した。連結売上収益は前期比13.1%減の1兆9900億円(従来予想は2兆900億円)、純利益は47.7%減の850億円(同1000億円)と予想した。従来予想は4月の緊急事態宣言の影響を織り込んでいなかった。

直近の20年3~5月期は新型コロナの影響が顕著に表れている。売上収益が前年同期比39.4%減の3364億円で営業損益は43億円の赤字。国内外のユニクロ、ジーユー、グローバルブランド事業のすべてで減収減益となったが、各地域でECが大幅に伸び、店舗休業の機会損失を一定程度補った。
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