人口減少によって今後約40年で日本の“胃袋”は11兆円分縮む見込みだ。最大手のイオンですら生き残りに向けて規模拡大のメリットを追求、同社主導で合従連衡が加速していく。出店地域が重ならない企業の同盟も進み、食うか食われるかの緊迫状態が続く。

瀬戸内海はさみイオン対イズミ

 戦国武将に例えれば、毛利元就だろう。広島県で生まれ、一代で中国地方全土を手中に収めた豪傑である。

 その毛利氏の歩みと重なる企業がある。イズミだ。広島市に本社を置き、衣食住全般を扱う総合スーパーの「ゆめタウン」などを展開、営業収益6797億円(2021年2月期)を誇る。

イズミは中国地方の有力スーパーで、セブン&アイ・ホールディングスと2018年に業務提携した
イズミは中国地方の有力スーパーで、セブン&アイ・ホールディングスと2018年に業務提携した

 創業者は山西義政氏。終戦間もない1946年、広島駅前の闇市で干し柿を売る露店を始め、そこから中国、四国、九州と店舗網を広げていった。セブン&アイ・ホールディングスと2018年に業務提携し同社のプライベートブランド(PB)「セブンプレミアム」の販売などで協力している。

 そのイズミに対峙する勢力が現れた。イズミ側から見ると瀬戸内海をはさんだ向こう。愛媛県に本社を置くフジが21年9月、イオン系のマックスバリュ西日本(広島市)との経営統合を発表した。両社の営業収益を単純合計すると8785億円(21年2月期)となり、イズミを大きく上回る。

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■モデレーター:鷲尾龍一(日経ビジネス記者)
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