
服の下に着用してスイッチを押すとすぐに冷却、加熱が始まる。“着るエアコン”とも言えそうな冷暖房服を、作業服大手のワークマンが5月に発売する。共同開発したのはパナソニックホールディングス子会社のShiftall(シフトール、東京・中央)だ。異色のタッグが、日本の労働の風景を変えるかもしれない。
開発した冷暖房服は、電気を通すと電極の入れ替えで温度が変わる「ペルチェ素子」を使って温度調節する。服の背面に組み込んだアルミ板を冷却・加熱する仕組みだ。約1秒でアルミ板の表面温度が変わり始め、冷却は最大で10度ほど温度を下げる。温熱時は最大42度まで上昇する。高温を検知してやけどを防ぐ機能も組み込んだ。

空調付きの服といえば電動ファンを組み込んだ製品が主流だ。外から空気を取り込むため「服が膨れ上がって見栄えが悪い」」「動作音が気になる」などの課題があった。暖房目的で利用する場合は「ヒーター付きウエア」を別途購入する必要があるなど、使い勝手の面で改善の余地があった。
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