作業服大手のワークマンがキャンプ用品への本格参入を発表した。ドームテントからランタン、耐熱アルミテーブルまで約130アイテムをそろえる。驚くべきはその売り方。「ネット注文」かつ「店舗受け取り」限定で展開するという。なぜか。

ワークマンはテントなどキャンプ用品の販売を本格的に始めた
ワークマンはテントなどキャンプ用品の販売を本格的に始めた

 「テントを組み立てる。薪を割る。火をおこす。肉を焼く。最後はきちんと片付ける。自然の中で遊ぶうちに、人は職人の顔になる。我々は職人さんの役に立つウエアや道具をずっと扱ってきた。だからこそ、キャンプでもプロ品質の安全や快適を届けたい。ワークマンの新しい挑戦は、遊びだ」

 2月22日、ワークマンの土屋哲雄専務はこう語り、キャンプ用品への本格参入を宣言した。キャンプ人気が高まる中、「キャンプ用品のプレーヤーは100社近くいる」(土屋氏)と競争の激しさは認識している。それでも初年度から40億円の販売を見込むなど強気だ。

 ワークマンならではの勝ち筋とみるのが、キャンプ初心者の掘り起こしだ。「キャンプに1回行くと、はまる人は多い。しかし、その1回目の障壁が非常に高い」(土屋氏)。ワークマンが提案する「初心者セット」はテント、寝袋、ランタン、テーブル、いすの5点セットで9940円(税込み)と1万円を切る価格設定だ。強みとする低価格路線でキャンプのハードルを一気に下げたいという思惑がある。

キャンプ用品市場開拓の意気込みを語るワークマンの土屋哲雄専務
キャンプ用品市場開拓の意気込みを語るワークマンの土屋哲雄専務

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