なるほど。

中川:だけど今では、あの時期があったから、今があるとも思えるようになってきました。当時は「毎日が地獄」みたいに思っていて、その地獄の穴を埋めるためにネットをやって、本を読んでいたつもりだったのですが、結果として、それがものすごい未来への糧になりましたから。

 例えば、2019年12月に「RGB~True Color~」という5枚目のオリジナルアルバムを出して、作詞もしたんですが、あの頃の経験が様々な作品のベースになりました。タイトルの「RGB」というのは光の三原色の頭文字で、あの苦しんでいた時期、「もう嫌だ」「何でこんな目に遭うんだろう」と傷ついていた時期に、私に一瞬だけ強く差し込んだ──そんな光を、作品を作る上で強くイメージしました。あのときの一瞬の光が未来の夢の種になり、未来の自分を助けてくれている。だから、すごく意味があったんだ、と。

どんな闇にも光は差し込む

今、いじめに悩んでいる子供達にも、差し込む光はある、と。

中川:いじめられている頃は将来のことなんて考える余裕はないと思うけど、今いじめられている人は何とか生きて、生きて、生き延びてほしいです。何でもいいから好きなことに夢中になって生きてほしい。そうしたら、ああ、生きていてよかったという一瞬が必ず待っているから、と伝えたいです。

『同窓会に行けない症候群』好調発売中!

日経ビジネスから
同窓会に行けない症候群
を刊行しました!

2017年『宝くじで1億円当たった人の末路』がシリーズ18万部のベストセラーになった著者の2年ぶりの最新作! テーマは「同窓会」です。

同窓会という言葉を聞くと、あなたは何を思い浮かべますか?
「勉強が得意だった学級委員長」「腕っぷしの強い番長格」 「運動神経にたけた人気者」「アイドルだったあの子」……。

懐かしいたくさんの同窓生の顔とともに、
「体育祭」「文化祭」「修学旅行」「恋愛」などの 甘酸っぱい思い出が浮かび上がってくるのではないでしょうか。

あいつ、今どうしてるんだろう?
昭和の時代までは、多くの人がこぞって参加していた同窓会ですが、 平成の30年間で、驚くほど様変わりしています。

「大勢が集まる同窓会にはもう参加したくない」
そう考える人が大幅に増えているのです。

なぜ今になって同窓会に行かない人が増えているのか──。
本書はこの“謎”に深く切り込み、平成30年間の企業文化や社会構造の変化を分析することで、裏側にある理由に迫ります。

「出世できなかった」「起業に失敗した」「好きを仕事にできなかった」……。
それぞれの事情を、多角的に考察し、「小学生時代にモテた人」「一念発起して起業した人」など様々な人生の末路にも迫ります。

「ベストな人生とは何か」「幸せな生き方とは何か」
自分やクラスメートの人生を考えながら、この本を読めば、生きるための何がしかのヒントがきっと見つかるはずです。

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