もっと個人が前面に出てくる「目覚め」が日本には必要

藤原:新型コロナで、会社からも、国からも、自分自身を分離しないといけなくなっています。変えなきゃいけないのは、何かに所属しちゃっているという発想です。そこから自分のキャリアと人生を分離する必要があります。

 分離とは何かというと、「個人」というものが現れないといけないということ。それが一大テーマです。「日本人は個人にならない」という説があります。社会というものがなくて、世間や集合体として捉えている。そして世間の中の空気次第で振る舞い方を考える。

 体面が大事で、世間を気にして、個人が現れない。鴻上尚史さんらも『同調圧力 日本社会はなぜ息苦しいのか』という本を書きました。阿部謹也さんの『「世間」とは何か』という本もあります。もっと個人が前面に出てくる「目覚め」のようなものが日本には必要だと私は思っています。

九門:個人の好みは多様化しています。学生も、個人の幸せを大事にするようになりました。教育の役割は大きいなとつくづく思います。これまで「考える教育」は全くと言っていいほどなかった。私もレアな人材になることはすごく大事だと思います。

 藤原さんのおっしゃるように、自分ならではの特徴を3つ作ってそれらを掛け合わせて、ブルーオーシャンを狙って、踏み出していくことが求められていると心から思います。また、それが自分の価値観やあり方に沿っているか、働く上で何を大切にしたいのかを常に考えていくことで、より個人の幸せにつながっていくのだと思います。

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