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機械にやらせるのが難しい仕事とは

藤原:AIやロボットがやるとコストが高くなる仕事は何でしょうか。例えば、コンビニエンスストアの従業員。店舗にいろいろな商品が届くと、陳列棚に並べる仕事があります。コンビニの棚に並んだ商品は手前から消費者が取っていきます。いわゆる「前出し」ですね。様々な商品があるので、ロボットにはまずできない仕事です。複合的な作業で、判断することが必要になります。

 ですから人間がやった方が合理な仕事は存在し続けます。ある一定の部分は人間が担当して責任を取ってね、と。運転手はロボットでも、車掌は人間のようなイメージです。誰かがケンカしたり、酔っぱらいが暴れたりしても、ロボットが仲裁するのは難しい。人間の方が多様な想定外の事態が起きても対応できます。いい意味でいい加減に処理できるのが人間で、それを機械にやらせるのは難しい。今後も人間がやった方がいい仕事は間違いなく残ります。

 外国から日本に入ってくる人も、AIやロボットでは置き換えられない、時給が安い方か高い方に行くしかありません。日本語力が高ければ、ホワイトカラーになるのかもしれませんが、これからの時代に求められる仕事をできるだけの能力を持てるかどうかが重要です。

九門:日本人でも外国人でも根本的には、自分が何者なのか、何がやりたくてどうありたいかを、昔以上にちゃんと考えないと生き残れず、意味のある仕事もしにくくなる。そんな時代がやってきます。自分のあり方やAIができないことをいろいろ考えることが大事で、それを深めないと自分がやりがいを感じて社会的な価値を出せる仕事に就けないことを肝に銘ずる必要があります。

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