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同窓会とつながる部分もあるかもしれませんが、企業社会にはいまだ「飲み会に行かないのはおかしい」「酒を酌み交わしてこそ、人は理解し合える」と本気で考えている中高年も多数います。岩井さんは飲み会やパーティーが苦手だそうですが、芸能界は会社員以上に“お酒の付き合い”を重視しているイメージがあります。ずばり、飲み会嫌いで芸能活動に支障はないのですか。

岩井:まず、パーティー的な飲み会に対して意義をほとんど感じていません。全ての飲み会が苦手なのではなく、好きな人と飲むのは楽しいと思いますよ。でも、好きでもない人と飲んでもメリットがないし、自分にとってもプラスにならない。たとえ奢りでも、嫌な人と食事をするのは気が進まないです。

“飲み会嫌い”なのに芸能界で生きているのか

でもそうすると「ハライチの岩井は付き合い悪いな」って評判になりませんか? 会社員ならたちまち「変わり者」のレッテルを貼られると思いますが。

岩井:確かに、芸人の世界には「先輩と飲むことは大切」という価値観があるし、実際に飲みに行かない後輩に「付き合いが悪い」と苦言を呈する人もいます。でも、売れている芸人はそんなことは言わない。逆に、「酒に付き合え」と口うるさく言っている人はすぐに消えてしまうことが多いように思う。僕は、芸人は飲みに行く時間があるなら家でネタを作った方がいいと考えている。飲みばかりを大事にしている人はたいがいネタが面白くないですし。実際、売れている先輩は、そんなに頻繁に飲む人はあまりいません。飲みの場があったら大事にされますけど。

会社員の世界では、本業そっちのけで、飲みを通じて出世を狙う人もたくさんいると思いますけど。

岩井:芸人の世界では、先輩と仲がいいことだけで売れた人はいないと思います。“おこぼれ仕事”はもらえるかもしれませんけど。

チャンスは巡ってくるが、それを生かせないと結局は売れない?

岩井:ならば、まず「チャンスを生かせる力」を磨いていた方が効率的だと思うんです。確かに芸人には「面白さ」と「社交性」の両方が必要です。でも、「面白さ」によってテレビに出てくると「社交性」も付いてきますが、「社交性」を先に上げても「面白さ」は付いてこない。みなさんどう思われているか知りませんけど、僕も意外と社交的なんですよ。

本当ですか?