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弊社が今年夏に出版した『同窓会に行けない症候群』では、同窓会に行かない人が増えているのは、「様々な事情から自分に自信がないから」と分析しています。でも岩井さんによると、逆に、自分に本当に自信がある人も、実は同窓会なんて行かない。では今の時代、嬉々として同窓会に参加するのはどんな人間かと言えば、「自分のポジションを確認したい中途半端な成功者」だけ、という理屈になります。

岩井:全員が全員、「自分はこいつより成功しているのか」探り合う。会場中にそんな「人と自分を比べる空気」が流れているような会は本当に面倒くさいし、楽しくないですよ。

序盤から、自慢話と相手の懐の探り合い、会場中でマウントの取り合い(笑)。著書に出てきたA氏も、「俺も岩井と同じくらい有名」宣言の後、岩井さんが思わず笑うと「あ、バカにした?」とキレてきて怖かったです。

岩井:起業した人などは、同級生で一緒に何かやれる奴がいるんじゃないかとか人脈を築く目的もあるのかもしれませんけど、芸人には関係ありませんからね。だから、僕は同窓会には原則行きません。まあ、60歳過ぎて高齢になったら行ってもいいかもしれませんね。健康の話とか共有したいじゃないですか。

「澤部は僕よりは全然同窓会に行っている」

ちなみに、澤部さんは同窓会に行ってそうですか。

岩井:あんまり行ってないんじゃないですかね。でも、僕よりは全然行っていると思いますけど。

でもこういう話をすると「いい年をして同窓会に行かないなんて普通じゃない」「かわいそうだ」「人付き合いが悪い、けしからん」といった面倒くさい声が上がりそうですけど……。

岩井:そういう考え方の人は、「同窓会って制度は自分が生まれた時からあって、あって当たり前のもの」とただ思い込んでいるだけではないですか。なんで同窓会という制度があって、それに参加することでどんなメリットがあるのかなんて考えようとしない。「同窓会には行くものだ」という世間の圧力があって、ただそれに流されているだけ。あるいは、「同窓会に行く理由? なんか楽しいじゃん」みたいに、ふわっとした感じにしか考えていない。

 僕はそういう圧力をぶつけられても「気にしなきゃいいんじゃん」と思ってます。「なぜ同窓会に行かないのか」という問いに対する答えが自分の中に明確なロジックとしてあれば、ロジックなしにいろんな批判をしてくる人の話なんて全然気にならない。