青野:経費にしても、「私はコレにいくら使いました」「あなたは、コレにいくら使ったのですね」ということが、互いに見えていれば、「その使い方は、ちょっと派手すぎない?」と、突っ込みが入ります。

岸見:現実にそうなっているのですね。

ちょっと、お高い店を使いすぎではありませんか?

青野:サイボウズでは、例えば、交際費などもグループウエアを通じて、全社員が見られるようになっていて、実際、「この懇親会は、ちょっとお高い店を使いすぎではありませんか?」といった突っ込みが入ったりします。その突っ込みもグループウエア上で、チャットみたいな感覚で。

岸見:面白いですね。社長も含めて、皆さんが目標をしっかり分かっておられるので、そういうことを言い合っても非難にならないし、よくSNSなどで見られるように、炎上したりしないですよね、きっと。

青野:そうですね。

それでは最後に、今回のお話から出てきた、「部下の提案にダメ出しするとき」のポイントを箇条書きにします。

その1.自分のなかに答えを持ちすぎない
その2.オープンに議論する
その3.威厳を手放す勇気を持つ
その4.「自分の考え」だと意識する
その5.「組織の目的」に照らして判断する

 青野社長と岸見先生のディスカッション、さらに続きます。

日経BPから『ほめるのをやめよう ― リーダーシップの誤解』を発売しました。

上司であることに自信がないあなただから、
よきリーダーになれる。そのために―

◎ 叱るのをやめよう
◎ ほめるのをやめよう
◎ 部下を勇気づけよう

『嫌われる勇気』の岸見一郎が放つ、脱カリスマのリーダーシップ論

ほぼ日社長・糸井重里氏、推薦。
「リーダー論でおちこみたくなかった。
おちこむ必要はなかったようだ」

●本文より―

◎ リーダーと部下は「対等」であり、リーダーは「力」で部下を率いるのではなく「言葉」によって協力関係を築くことを目指します。

◎ リーダーシップはリーダーと部下との対人関係として成立するのですから、天才であったりカリスマであったりすることは必要ではなく、むしろ民主的なリーダーシップには妨げになるといっていいくらいです。

◎ 率直に言って、民主的なリーダーになるためには時間と手間暇がかかります。しかし、努力は必ず報われます。

◎ 「悪い」リーダーは存在しません。部下との対人関係をどう築けばいいか知らない「下手な」リーダーがいるだけです。

◎ 自分は果たしてリーダーとして適格なのか、よきリーダーであるためにはどうすればいいかを考え抜くことが必要なのです。

● 現役経営者からの共感の声、続々!

サイボウズ社長・青野慶久氏
「多様性に対応できない昭和型リーダーシップに代わる答えが、ここにある。」

ユーグレナ社長・出雲充氏
「本書がコロナ禍の今、出版されたことには時代の必然がある」

面白法人カヤックCEO・柳澤大輔氏
「僕も起業家&経営者という職能を20年以上続けてきていますが、いわゆる起業家や経営者っぽくないと何度も言われてきました。自分自身、いわゆるリーダー体質じゃないなと思っていましたが、それは僕自身が知らず知らずにリーダーというものを過去の固定概念で捉えていたからのようです。リーダー像は多様化しており、時代とともに求められているリーダーの性質は変わり、もっといえば、誰でもなろうと思えばなれるし、一人ひとりがリーダーにならないとならないんだと思います。世の中をよりよくするために」

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