世界のすべての人は広島を訪れるべき
経済が低迷し、恐慌のような状態になると、社会が不安定になって戦争が起きる可能性が高まる。それは歴史の教訓だ。いったん戦争が始まると人々はそれを愛する。誰もが非常に興奮して、愛国心が高まり、自国の軍隊を応援する。彼らは常に前線の若者たちを支持しており、政治家たちは「この戦争は素晴らしい」と言う。
戦争が始まるとみんな頭に血が上る。プロパガンダは、邪悪なロシア人、邪悪な日本人、邪悪な米国人などについて、熱心に語る。そして彼らがどれほど恐ろしくて、自分たちにとって脅威であるかを喧伝する。そして私たちは敵よりも優れており、強いと強調する。そしてわが軍は敵を粉砕すると人々は語り合う。ひとたび戦争が始まると人々は陶酔感に酔いしれる。
しかし戦争は恐ろしいものだ。私は、人々が戦争は非常に恐ろしいことであると知り、それがエキサイティングなものだと思わないよう願っている。
多くの人は歴史に学んでおらず、戦争がどれほど悪いことなのか知らない。だからこそ世界のすべての政治家は広島や長崎を訪れて、戦争がどれほど恐ろしいかを学ばなければならない。
私は広島を訪れ、平和記念資料館を見学した。それは、信じられないほどの狂気の世界で、とても正気ではいられないと思った。すべてが私にとって衝撃的だった。
広島は悪夢だった。そもそも、それは決して起こらないはずだった。米国は原爆を投下する必要はなかったからだ。信じられないことが起きた。人々は焼かれ、破壊された。広島の人々はただ普通に暮らしていたが、突然頭の上に原爆が投下され、建物は破壊され、人間が焼き尽くされた。
私は政治家だけでなく、世界中の誰もが広島に行って、その日、どのような狂気が現実になったのかを知ることを心から望む。それが何であり、何が起きたのかを知ってほしい。
広島の地獄を見たら、人々は「さあ戦争を始めよう」と言う前に、それを止めようと考え、思いとどまることだろう。
2019年、教皇フランシスコは広島と長崎を訪れ、核兵器を禁止すべきだと世界に訴えた。誰もが教皇と同じように、被爆地で何が起きたかを知って、その悲惨さを家族や友人に伝えるべきだ。
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