「攻め」と「守り」の意味

 本稿では、景気敏感業種(石油・自動車部品・総合商社・メガ銀行など)から選ぶ株を「攻めの銘柄」、景気変動の影響が比較的小さい業種(食品・医薬品・損害保険・情報通信など)から選ぶ株を「守りの銘柄」と呼びます。守りの銘柄は、株式市場で「ディフェンシブ株」と呼ばれることもあります。

 攻めの銘柄は値動きが荒く、景気悪化局面で大きく下げ、景気回復期に大きく上げる傾向があります。これに対し、ここで守りの銘柄と呼ぶものは、攻めの銘柄より価格変動が小さくなる傾向があります。ただし、株である以上、値上がり値下がりはします。あくまでも、相対的に値動きが小さいというだけです。

攻めの高配当利回り株5銘柄

 株式市場では2021年に入ってから、景気敏感株を買い戻す動きが続いています。世界景気の回復が続き、遅れている日本の景気回復もいずれ鮮明になるという、私のメインシナリオを織り込む動きと考えられます。私は、2021年後半に日経平均は再び高値になると予想していますが、そこで上昇を牽引(けんいん)するのは景気敏感株だと考えています。

 そこでまず、景気敏感株から予想配当利回り4%以上のものを選びました。これが「攻めの高配当株」です。

攻めの高配当利回り5銘柄(2021年6月8日時点)
攻めの高配当利回り5銘柄(2021年6月8日時点)
(出所)配当利回りは、1株当たり年間配当金(2022年3月期会社予想)を6月8日株価で割って算出

 私の読み通りならば、今は景気敏感株から投資したほうがよいと言えます。ただし、景気判断は水物で、私の読みが外れ、世界景気があっという間に過熱し、2022年早々に失速してしまうかもしれません。

 景気判断を過信せず、どんな時も、景気敏感株とディフェンシブ株に分散投資することが肝要です。

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