サイバーエージェントの藤田晋社長と、ジャパネットホールディングスの髙田旭人社長。ちょっと意外な組み合わせにも思えるが、実はプライベートで親しい。
藤田社長は1973年生まれの47歳、創業から21年で売上高4500億円を超える企業をつくりあげた起業家。一方の髙田社長は6歳年下の41歳、カリスマ創業者髙田明氏の長男で二代目経営者だ。ある意味、対照的な2人が、経営について語り合った。
髙田氏の自著『ジャパネットの経営』に推薦の言葉を寄せた藤田社長。だが、この本の原稿を読むまで、「こんなに立派な社長だとは知らなかった」という。髙田社長のどこに、藤田社長は感心するのか。そして、髙田社長が藤田社長にぜひ質問したいこととは?
サイバーエージェントの藤田晋社長と、ジャパネットホールディングスの髙田旭人社長。ちょっと意外な組み合わせにも感じますが、どんな仲なのでしょう
藤田:どこで知り合ったのかは忘れましたが、よく一緒に遊んでいます。
髙田:一緒にサッカー観戦したり、食事をさせていただいたり、ときには麻雀もご一緒するようになって、かれこれ3年くらいでしょうか。
以前、髙田社長から、藤田社長に「東大っぽくない」と言われて、うれしかったと聞きました。
藤田:ぽくないどころか、まさか東大卒だとは思っていなかった(笑)。
僕は、髙田さんのお父さんとお会いしたこともあるので、ああ、あのお父さんの息子さんなんだな、と。あの類いまれな人格者にして名経営者である髙田明さんのジュニア。いかにも性格が良さそうで、人の良い二代目というのが第一印象でした。
けれど、この前、髙田さんが出された本を読んで、少し印象が変わりました。経営者として、こんなにちゃんとしていて、すごい人なんだって。
高田:ありがとうございます(苦笑)。本を出してホントに良かったと、今思いました。
いい人すぎるから、麻雀で勝てない
社長就任5年目の昨年度、売上高2070億円で会社として過去最高を更新した髙田社長。しかし、一緒に遊んでいる藤田社長には、そんなに切れ者の印象はないのですね。例えば、麻雀が強いのはどちらですか?
髙田:今の話で分かるじゃないですか(笑)。藤田さんに「あまり賢くない」と思われているってことは、つまり麻雀で勝てていないってことです。ホント、藤田さんには勝てない。
藤田:麻雀って、人が良すぎると負けちゃうんだけど、髙田さんは本当に育ちがいいから(笑)。それでも、東大出ているだけあって地頭がいいから、まあまあのところまではいくんだけどね。
髙田:僕は、その先にどうやったらいけるんだろうって、結構、真剣に考えているんです。
藤田:いや、それ以上は身に付けないでほしい(笑)。今のままでいてください。

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