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 今年のエアコン商戦、ジャパネットは春先から順調なスタートを切った。しかし、そこに拡販をためらわせる課題が浮上する。

 エアコン設置工事には、新型コロナウイルス感染のリスクがあるのでは――?

 35歳で社長就任して6年目、目下、過去最高売上高を更新中。ジャパネットの若き経営トップ、髙田旭人社長のコロナ対応をお伝えするシリーズ連載の第5回(前回はこちら)。自著にも記したサービス品質へのこだわりが顕著に表れた、最新の取り組みを取り上げる。

(構成/荻島央江)

髙田旭人(たかた・あきと)
ジャパネットホールディングス社長兼CEO。1979年長崎県生まれ。東京大学卒業。大手証券会社を経て、2004年、父・髙田明氏が経営するジャパネットたかたの社長室長に着任。コールセンターや物流センターの責任者を務めた。12年7月から副社長。15年1月、社長に就任

 5月以降、夏日や真夏日が増えてきました。ジャパネットではこの時期、徐々にエアコンのご注文が増えていきますが、今シーズンは例年より動きが早くなっています。

 恒例の「夏のエアコン祭り」は毎年、5月末から8月末まで。それに先立ち、4月から「エアコン早期取付キャンペーン」を実施するのが、ジャパネットの風物詩です。

 早期取付キャンペーンでは、前年のモデルからお薦めしたい商品を厳選し、繁忙期に入る前にエアコン設置工事を終えることで、お値打ち価格を実現します。今年はこの早期取付が特に順調で、キャンペーンでのエアコン販売は、前年比で約4割伸びました。

サービス品質向上でエアコンが売れる

 今年の好調の理由はまだ分析しきれていませんが、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、リアル店舗から通信販売に流れてきた需要もあるのかもしれません。

 ただ、エアコンはもともと、ジャパネットの商品のなかでここ数年、販売数が特に伸びている商品なのです。それはなぜかと考えると、社長に就任した5年前から力を入れてきた「サービス品質の向上」が支持されていることも大きいと、お客様の声などから感じています。