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関心が持てるなら、農業に従事すべき

 農地を買いたい、というのは将来の食料危機を見越してのことなのだろうか。米国では農業に従事する移民労働者が入国できず、労働力不足の兆しが出ている。

 「我々は食べなければ生きていけない。何か服を着なければ生活できない。農地は、食料と衣料の原材料をつくる場所だ。長年にわたり価値が下がってきたため、今はすごく安い。つまり、おそらくは買い、ということだ。トラクターの運転の仕方を知っている読者はいるだろうか。学んでおくときっと役に立つだろう。農業従事者になることができる。数年後、農業従事者はきっと成功を収める」

 「世界中で農業従事者の高齢化が進み、農業は衰退してきた。米国の学生は、農業よりPR・広報を学ぶことを好む。若者は農業を職業として選ばない。だが、我々は食べなければ生きていけない。誰かが農業をやらなければならない。私自身は、農業の未来について楽観的だ。長い間、ひどい時期が続いてきたが、最近は上向いているからだ」

 「若者は農業に関心が持てるなら、(将来選ぶ)職業の選択肢に入れたほうがいいのではないか。太陽が嫌いなら農業はできないけれど、屋外で活動するのが好きで、何かを育てるのが好きなら、向いていると思う。好きになれそうならやればいい」

 さて以前、「合法であれば北朝鮮の農地を買いたい」と言っていたロジャーズ氏。今はどう思っているだろうか。

 「米国人は買えないが、合法であるならもちろん買いたい。香港(の不動産)よりも間違いなく、圧倒的に安い」

 次回は、感染症拡大を受けて世界の経済・社会が今後迎える顛末への見立てや、国際関係の今後などについてさらに見解を聞く。なお前回お知らせした書籍『危機の時代』の発売に合わせたロジャーズ氏本人が登場する、書籍の読者限定のウェブセミナーは、6月11日(木)の夕方~夜に開催する方向で調整している。詳細は6月1日公開予定の記事でお知らせする。

リーマン・ショックの到来を予測し、2020年にも未曾有の経済危機が起きると予言していた伝説の投資家、ジム・ロジャーズ氏が語る「危機の時代」のサバイバル術!

270ページにわたり、ロジャーズ氏本人が世界的な危機の正体と経済・マネーの行方を詳細に分析。リーマン・ショック、ブラックマンデー、世界恐慌など、過去の経済危機では何が起きたのか、今起きている危機はどうなるのか、世界はどう変わり、どのように投資すればいいのか、個人や企業はどう行動すればいいのか……。

ビジネスパーソン、経営者、金融・市場関係者、投資家が今知りたい情報が満載!歴史から学ぶ教訓と、危機の時代を生き抜くためのヒントに満ちた一冊!

【本書の主な内容】
・過去の危機では何が起きたのか
・経済危機で大儲けした人々
・危機が起きた際にまずすべきこと
・逆境で生まれる投資チャンス
・お金に困らない子供の育て方
・長期的な成功のために重要なこと
・歴史から得られる教訓
・戦争が起きる可能性
・中国、米国、欧州、新興国の行方