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 「現在、金利は(事実上)ゼロ、あるいはマイナスだ。しかし、金利はいずれ上がる。その時に(借金が多いと)間違いなくもたなくなるだろう。だから負債の多い企業からは、距離を置くに限る。今は低金利が続いているから、負債が多くても大丈夫だろうとみんな安心している。ということは、金利が上がったらもはや大丈夫ではないということだ」

 経済学者の中には、もう先進国では金利は大きくは上がらないという説を唱える者さえいる。

 「金利はいずれ上がる。間違いない。かけてもいい」

 負債の多い企業との取引は避けるべきだと強調するロジャーズ氏。ほかに投資を避けたほうがいい分野や業界はあるのだろうか。

 「GAFA(グーグル、アマゾン、フェイスブック、アップル)はやめたほうがいい。(株価が)高すぎる。投資家は、彼らの株価が永遠に上がり続けると思っているかのようだ。だから私は絶対買わない。人気がありすぎる。一方、あらゆる資産が下げ圧力に苦しんでいる。ほぼすべてが下げ基調だ」

 「ニューヨークの不動産も買わない。これも高すぎる。香港もあまりに高すぎる。絶対買わない。東京は昔、高かったが、今は30年前と比べればそうでもないから、東京の不動産なら買うかもしれない。それにしても、日本の地方の不動産はあまりに安い。どんどん安くなっている。地方の人口もどんどん減っている。これは決していいことではない。とはいえ私は日本が好きなので、(安くなっている)日本の地方の不動産は買いだと思う。ニューヨークや香港、ロンドンの不動産と比べたら圧倒的に安い。不動産を買いたいなら、日本の地方だ。そして農地も買いたいと思える」