ところで、西岡さんは現在、大学を休学中ですね。
西岡:はい。大学2年生の秋に『ドラゴン桜2』との接点ができて、大学3年生からは週1回の編集会議と、そこに向けたプレゼンの準備などで学業どころではなくなってしまいました。それで大学4年生の秋から休学して、今は休学2年目です。本当は1年で復学するつもりだったのですが、休学中に起業したので、復学を延期しました。「リアルドラゴン桜プロジェクト」という教育サービスを、高校や中学向けに提供しています。
とはいえ、今年3月に『ドラゴン桜2』が完結して、夏にはドラマも終わるので、秋には復学する予定でいます。
才能「もある」けど、才能「だけじゃない」
なるほど。こうやってお話を伺っていくと、西岡さんの青春は「ドラゴン桜」一色という感じがします。
西岡:青春……、そんな言葉、考えたこともなかったです(苦笑)。でも、こうやってお話ししてみると、僕の大学生活って、こんなに「ドラゴン桜」漬けだったんですね。
何ていうのかな……。僕はバカかもしれないけれど、バカなりに「ギャップを埋めてきた人間」なんだと思っています。そんな「リアル・ドラゴン桜」として言いたいのは、「できる」と「できない」のギャップは、大きいように見えて、小さい、ということなんですよね。
自分は「できない」と思っている人が想像するよりも、ずっと小さな努力で「できない」と「できる」のギャップは埋められるんです。例えば、ちょっとした心の持ち方とか、本の読み方だとか。
けれど、そんな小さな努力がもたらす変化は、ものすごく大きくて、僕らをずっと遠い場所まで連れて行ってくれます。東大はすごく遠い存在とみんなは思っているかもしれないけれど、そんなことは全然なくて、それでもたどり着いてみれば今までとは全然違う景色が見える。だから、あと一歩、前に足を踏み出してみようよ、と。
耳が痛いです。仕事をしていても「自分には才能がない。だからダメだ」と、諦めそうになる場面って、たくさんあります。実際、「これは自分には向いていないな」と、諦めた分野もありますし……。
西岡:いや、才能とか先天的な要素は当然ながらあって(苦笑)。でも、「だけじゃないよっ!」という話です。
才能ももちろんあるけど、それだけじゃない部分だって大きいんだよ、と。そういうことをお伝えしたくて、僕はずっと本を書いたり、漫画の編集やドラマの制作に関わったり、会社をつくったりしてきたわけで、これから先、どんな活動をするとしても、そこが軸になることは変わらないのだろうと思っています。
これからのご活躍が楽しみです。長時間にわたるインタビュー、ありがとうございました。
マインドを変えれば、地頭力も上がる!
偏差値35から東大合格して、
『ドラゴン桜2』の編集担当になった僕が、
東大生に学んだメンタル・テクニック
東大生の地頭のよさは、
実は、4つの非認知能力に支えられています。
(1)「主体性」を持ち、
(2)「メタ認知力」を発揮することで、
自分の現状を把握し、さらに、
(3)「セルフコントロール」を働かせながら、
(4)「戦略性」を持って行動する。
このような心の習慣ができると、
「やるべきこと」に前向きに取り組めて、
学びがぐんぐん深まるのです。
みなさんも、僕と一緒に4つの壁を乗り越えて、やりたくないことでも結果が出せる、地頭力の土台をつくっていきませんか。
【1】「目的」の壁 ― やるべきことを「やろう」と思える主体性
【2】「やるべきことがわからない」の壁
― 自分がやるべきことを突き止めるメタ認知力
【3】「モチベーション」の壁
― やり始めたことを「やり続ける」ためのセルフコントロール
【4】「戦略」の壁
―「いいところまできたけど、あと一歩」を乗り越えるための戦略性
漫画『ドラゴン桜』の名シーンもたっぷり掲載。
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