成績を“爆上げ”させた「自作の問題集」
成績が上がった高校3年生のときの勉強法について、具体的に教えてください。
西岡:まずセンター試験の過去問を20年分、用意しました。センター試験はすべて選択問題なので、それぞれの問題に4つとか、5つの選択肢がありますよね。それらの選択肢のすべてについて、○なのか×なのかを、理由もつけて暗記用のオレンジペンで書き込みました。これを暗記用の赤シートで覆って、自分が正解できるかどうかを確認する、ということをひたすら繰り返しました。

センター試験の過去問を素材に、教材を自作したわけですね。
西岡:はい。この勉強法がいいのは、何より勉強しているときの不安が少ないのです。
偏差値35の自分が東大に合格するには、圧倒的な時間を投資するしかないと思っていました。けれど、ものすごい量の時間を投入している今の勉強が、本当に合格につながっているのかどうかが分からない。すると不安になって、モチベーションが持続しません。
この点、過去問は最強です。事実、過去に出題されている問題なのですから。この問題を解けるようにすることは確実に合格につながるはず。オレンジペンで書けば書くほど、合格に近づく。勉強が「積み上がっていく」という実感が得られました。
実は、この勉強法も、高校時代に読んだ『ドラゴン桜』に影響を受けています。このシーンです。










西岡:『ドラゴン桜』の桜木から、出題者は「過去問を踏襲する」と教わって、なるほど「過去問を繰り返し解けばいいんだ」と、納得しました。それで高校3年生の1年間はセンター試験の過去問を解き続けていたら、それだけで偏差値が35から65まで上がったのです。
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