1年間、勉強を頑張って、まったく成績が上がらなかったというのも、不思議な気がします。
西岡:要するに勉強法が間違っていたのです。高校2年の1年間、それなりに頑張ったつもりでも偏差値35のまま。そんな事実を突き付けられて、僕がぼんやり思ったのは、「本を読むだけでは成績は上がらないんだな」ということでした。今思うと、本当にバカですね。
高校2年生の間、僕がしていた勉強は、教科書を「読む」、参考書を「読む」というものでした。教科書や参考書を読み進めると、練習問題が出てきますよね。そこで練習問題を解いてみると、解けない。
そこで僕が何をしていたかというと、該当する部分の教科書や参考書を「読み直す」ことをしていました。まさしくバカです。
泳ぎたいなら、水に飛び込め
当たり前の話ですが、教科書を「読み直す」のでは、解けなかった問題が解けるようにはなりません。やるべきことは「できなかった問題をもう一度、解く」です。さらに類似するほかの問題を解く。とにかく問題をどんどん解いて、できない問題があったら、解法を見てから、また解く。これを繰り返せば、少なくとも基礎力はついていきます。
要するに、アウトプットが足りなかったのです。当時の僕は、英単語を覚えるのにしても、「単語帳を見る(=読む)」だけで、習った英単語を書けるかどうかを自分でテストしてみるとか、その英単語を使って作文してみるとか、アウトプットするということをまったくしていませんでした。
このことを、当時の僕に気づかせてくれたのが『ドラゴン桜』でした。このシーンです。





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