ティース教授:またAIは今後、ますます我々の役に立つだろう。しかし、米テスラ創業者のイーロン・マスク氏が考えるように、AIが人間を脅かし始める日が来るかもしれない。

イーロン・マスク氏は、昨年2月、自身のツイッターに「進化したAIを開発する組織はすべて規制されるべきだ。テスラも含めて(All orgs developing advanced AI should be regulated, including Tesla)」と記すなど、無制限なAI開発を危惧する姿勢を示している。

イーロン・マスクの憂う「人類の自滅」

 マスク氏が火星に行こうと躍起になるのは、人類はいずれ自滅すると考えているからだろう。

 これは、(先端技術の社会的な影響を監視する)グローバルな統治システムを確立できるかどうかの問題だ。

 その点でいえば、AIのような科学技術(のガバナンス)は、少なくとも米国、日本、そして欧州は一緒に取り組むべきだ。一国だけでは生き残ることができない。もはや米国一国で繁栄することはできないし、欧州も、日本も一国だけで繁栄するのは無理だ。自由民主主義国家は、もっと互いに協力して、科学技術をうまく生かしながら、同時に規制するシステムを構築すべきだ。

(次回に続く)

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