食料品からガソリンまで、日常生活のあらゆるところで「値上げ」が続く。背景には、新型コロナウイルス感染の世界的な拡大など、さまざまな要因がある。この記事では近年実施された値上げについて過去記事から振り返っていく。

日常生活に影響を与える「値上げ」

 魚や肉、卵、食用油といった身近な食材からガソリンに至るまで「値上げ」が続く。日本だけでなく海外にも共通する現象だ。

 海外での需要増が日本の物価上昇につながる例もあるが、特に大きいのが新型コロナの影響だ。感染拡大防止策によって世界的に物流が滞ったことに加え、コロナから立ち直った国で需要が増加し、物価上昇に拍車をかけている。

 だが、デフレに苦しんできた日本の企業にとって、値上げはプラスに働くという指摘もある。

 この記事では、値上げの現状と今後をテーマにした記事をピックアップする。

魚がぜいたく品になる未来

 日本人にとって身近な「魚」が値上がりしている。兆候は2003年ごろからあったが、2017年は2003年と比較して「6割ほど高くなった」。背景にあるのが先進国での和食ブームと、新興国で「高タンパクな魚」の需要が高まっていることだ。

働く人の味方「月見そば」にも影響

 ブラジルなどでは、異常気象でコーヒー豆が値上がりし、コロナ禍から経済が回復してきた中国では需要増加で食用油やソバの実が高騰。鳥インフルエンザで鶏を大量殺処分したことで鶏卵の値段も上昇しているという。

 米国の住宅需要増がウッドショックと呼ばれる木材価格の高騰を招き、鉱物資源も中国市場での需要増などで値上がりしている。

ガソリンも肉も値上げ

 2021年10月より、輸入小麦の政府売り渡し価格が19%引き上げられた影響でパンなどの値上がりが続く。レギュラーガソリンは2021年11月1日時点で、9週連続で値上がりしている。需要増で船便などの価格が上昇していることも原因の1つだという。

「値上げ」できる企業にチャンス

 物価が上昇している現状が、企業にとってチャンスという指摘もある。世界最大の資産運用会社ブラックロックの福島毅氏は「日本企業は(製品やサービスの)値段を上げられる」と語る。製品やサービスの値上げとともに従業員の報酬も引き上げれば、優秀な人材が集まり株式市場でも評価されるという。

最後に

 物価上昇はデフレに慣れた日本の家庭に大きな衝撃を与えている。今後の物価変動は予測が難しいが、引き続き注意深く見守っていきたい。

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